R JAM’17開催によせて
R JAM GENERAL PRODUCER/落合寿年(HISATOSHI OCHIAI)
弊社運営のライブハウス、RUIDOが──現在の場所とは違うのですが、最初に新宿にオープンして今年45周年を迎えます。
その間、RUIDOは古き良き伝統を引き継ぎながら、新しいシーンの流れにも対応しつつ「ライブハウス」としての役割を果たしてきたと自負しております。
300人前後のキャパのライブハウスとして現在6店舗、2014年、西新宿に800人収容のReNYをオープンし、またさらに新たなライブの現場も増えてきました。
そんな中、過去にロンドン郊外のライブハウス、
BRIXTON ACADEMY(編注:現在はO2アカデミー・ブリクストン。ローリングストーンズ、ボブ・ディラン、ザ・クラッシュ、コールドプレイなど錚々たるメンツがプレイしたライブハウス)で観たラウドロックのイベントに触発され、
「日本でも4アーティストぐらいがぶつかり合う、そんなイベントがやれたら」と考えていました。
ずっと想いを抱えたまま、ずいぶん年月が経ってしまいましたが、ある日、突然「やるのは45周年の今かも知れない!」とひらめき、タイトルも少し悩みましたが──直感的に「RはRUIDOグループのR、そして出演アーティストが一つのステージでまるでジャムセッションでもしているかのようなそんなイベント」というコンセプトで「R JAM(アールジャム)」としました
ひょっとすると、我々RUIDOがラウドなイベントを企画するのを意外に思う方がいるかも知れません。あえて、今回はそれでいい、と思いました。
「POPミュージックを得意としてきたRUIDOグループが手がける、
ハード、かつ重厚な春の轟音屋内フェス!!」という今回のコンセプトで、
アーティスト達に声をかけ始めました。
AA= TAKESHI氏とは25年来の付き合いで、MAD CAPSULE MARKETS時代からAA=での活動、そしていろんなアーティストへのプロデュースワークには注目してきました。今回、2015年に開催されたAA=での新宿ReNYワンマン出演をきっかけにこのイベント出演を快諾してもらい、非常に楽しみにしてます。
minus(-)は2015年夏のReNYでのイベント──非常に面白いイベントで、石野卓球さんやSUGIZOさんとの共演だったのですが、会場をとても気に入って頂き、そのまま年末、12/28の同日ワンマンを2年連続で開催してもらっています。個人的には80’sのニューロマンティックの香りや、ニューウェーブ、そして現代のEDM的なアプローチを感じることが出来、それが斬新で強烈なインパクトを与えていると思います。
sadsは新宿ReNYのこけら落としを清春氏のソロ名義でやって頂き、今もなおソロワーク中心に新宿ReNYをホーム的に(これは勝手に思っていますが)使用して頂き大変光栄に思っています。今回のお話をさせて頂いた時に、このイベントではソロではなく、ロックテイストがより強いsadsでの参加を表明してくれました。こちらも非常に楽しみにしています。
MONORALは2014年、ハロウィンライブの場に新宿ReNYを選んでもらい、そこで見たライブがまるで海外からのアーティストのような、洗練されていながらも音圧が非常に高く、圧倒された記憶があります。今回は春真っ只中の時期ですが、オファーをしたところ是非参加したいとの連絡を頂き、これでパズルのピースがパチッと填まったような感触が自分の中でありました。
ジャンルなど、細分化された中ではひょっとしたらバラバラな組み合わせなのかも知れませんが、
なんとなく、この強烈な4つの個性が同じ空間で熱狂のライブを繰り広げる、そういう光景が脳裏に浮かび、最高の組み合わせになったのではないかと思っています。
以上、AtoZ順でご紹介させて頂いた4アーティストが
RUIDO 45周年記念イベントの出演を快諾してくれました。
それぞれのファン、そして音楽ファンが集まることだと思いますが、
どうぞ、最初から最後まで轟音、ビートに身を委ねて下さい。
くれぐれも、怪我だけはないように、そしてお互いを尊重しながら、
この日をハッピーな1日にしてくれたらこれほど幸せなことはありません。
本気でガチの4マンライブ、この組み合わせはそうそう見れるもんじゃないですよ。ぜひ会場に足を御運び下さい。